おすすめ本 -書評-

  • 09.11.24
    イタリアの缶詰
    内田洋子

  • 小説を読むにはちょっと疲れた、
    かといって家にはテレビがない。さてどうしよう?
    そんな時、私は旅行ガイドを読むことにしています。
    写真が多いし肩がこらないし、なにしろ脳内旅行に行けるので気分転換にちょうどいい。
    そんな「旅行ガイド」の棚を物色中、フシギな本を見つけました。




    『イタリアの缶詰』という本なのですが、
    「あ?イタリアで売ってる缶詰を紹介する本なんだな?」と思って中を見たところ、
    ぜ?んぜん違う。写真一枚入ってない。
    あるのはタイトルと文字、そしてイタリアの地図だけ。
    これはエッセイなのか?いや、小説?
    頭をひねりながら読んだところ、これがまた、おもしろかったんです。


    内容はイタリア人のエピソードを中心にした短いエッセイ。
    しかし本当にエッセイなのかはちょっと疑問が…。
    あとがきで「エピソードのモデルになった友人へ」と書いているので
    少しは脚色が入っているのかもしれません。
    でも、そんなのカンケーないですね。なにしろ面白いのです。
    恋に生きるイタリア男、海外に夢を見る日本人女、マニア垂涎のイタリアチーズ。
    気がつくと気分はイタリア。うーん、ピザ食べたい。


    しかし、どうしてこれが『旅行ガイド』の棚に?



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