もじりすた
3度のめしより本が好き
読み散らかした中から、おすすめ本を紹介します。
いまさら紹介しなくてもいいんだろうなぁ。
めちゃくちゃ売れてるもんなぁ。
ていうか読んでない人いるのかなぁ。
でもめっちゃいいから紹介しちゃうぞ。
というわけで、今回は『リアル』です。
作者は井上雅彦氏。
いわずとしれた、あのスラムダンクの創造主であります。
バガボンドも連載中です。
やはり神なのか…。と、ため息をつくのはちょっとがまんして、
『リアル』はマジで超おもしろい!と鼻息荒く言っちゃいます。
そりゃ、よくあるイケてない主人公が
なんだかがんばっちゃって栄光への階段のぼっちゃうような
雰囲気がびしばし出てますよ。
でもね。『リアル』のいいところは、みんなが
何かしらとっても大きな挫折やハンデを抱えていて、
悩んで悩んでいるところなのですよ。
というのも私、悩んでる人、大好きなのです。
「ていうか悩むなんて時間のムダだしー」
とか言う人は、人間として信用できません。
小さなことで、ぐずぐずうだうだ、
ねちねちぐちゃぐちゃ悩むのって、すっごい人間らしいと思うのです。
二進法で進めない、三歩歩いて三歩下がる。
そういう感じ、すっごいいいことだと思ってます。
そりゃ前に進みたいですよ。
でも進めないときだってあるさ。
そんな漫画、リアル。
バスケなんてぜーんぜんわかんないわたしですら楽しめるので、
これまでスポーツものはちょっと、と敬遠していたそこのアナタ!
ぜひ一読あれ。