おすすめ本 -書評-

  • 12.11.21
    リアル
    井上雅彦

  • いまさら紹介しなくてもいいんだろうなぁ。
    めちゃくちゃ売れてるもんなぁ。
    ていうか読んでない人いるのかなぁ。
    でもめっちゃいいから紹介しちゃうぞ。
    というわけで、今回は『リアル』です。


    作者は井上雅彦氏。
    いわずとしれた、あのスラムダンクの創造主であります。
    バガボンドも連載中です。
    やはり神なのか…。と、ため息をつくのはちょっとがまんして、
    『リアル』はマジで超おもしろい!と鼻息荒く言っちゃいます。


    そりゃ、よくあるイケてない主人公が
    なんだかがんばっちゃって栄光への階段のぼっちゃうような
    雰囲気がびしばし出てますよ。
    でもね。『リアル』のいいところは、みんなが
    何かしらとっても大きな挫折やハンデを抱えていて、
    悩んで悩んでいるところなのですよ。


    というのも私、悩んでる人、大好きなのです。
    「ていうか悩むなんて時間のムダだしー」
    とか言う人は、人間として信用できません。
    小さなことで、ぐずぐずうだうだ、
    ねちねちぐちゃぐちゃ悩むのって、すっごい人間らしいと思うのです。
    二進法で進めない、三歩歩いて三歩下がる。
    そういう感じ、すっごいいいことだと思ってます。


    そりゃ前に進みたいですよ。
    でも進めないときだってあるさ。
    そんな漫画、リアル。
    バスケなんてぜーんぜんわかんないわたしですら楽しめるので、
    これまでスポーツものはちょっと、と敬遠していたそこのアナタ!
    ぜひ一読あれ。



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