もじりすた
3度のめしより本が好き
読み散らかした中から、おすすめ本を紹介します。
あまり知られていないと思うのですが、
ねこを飼いだすと、野良猫から猫キャラまで、
目に付く全てのねこが気になってしかたがなくなるのです。
そのような体内の猫熱量が上がる現象を、
フェーン現象ならぬ「ニャーン現象」と言います。
…とまあ、のっけから嘘をつきましたけど、
ねこを飼うと他の猫も好きになるのは本当です(自分調べ)。
もう見る猫見る猫、気になってしょうがない。
脳内で近所の猫分布図が完成するほどです。
そんな猫好き症状が出始めたときに、出会った漫画がこれでした。
これは四コマと短編を入れたねこ漫画です。
でも、ねこ漫画って言っていいのかな?
と悩んでしまうくらいに実は血中猫度はあまり高くないです。
でも私はむしろそれがとても心地いいのです。
擬人化されていても、猫の姿はリアルなまま。
そしてシュールでちょっとマニアック寄りの話題。
王道まっすぐの漫画よりも、ちょっとひねくれてるのが好きな人なんか、
どっぷりこの世界で楽しめること間違いなしです。
そしてとても大事な事に、この人、絵がとっても素敵なんです。
久しぶりに「これだ!」と思う絵でした。
「かわいい」と「リアル」と「デフォルメ」の間を、
うまくバランスを取っている絵だと思います。
猫はもちろんですが、人間の絵がとってもうまい。
きちんと厚みのある体の描き方が、本当にいい!と思いました。
さらに絵だけでなく、短編漫画がもう最高。
屋根瓦の上で暮らす女の子の話とか、
スーパーの品物詰め(サッカー)の話とか。
なにそれ読みたい!と思わせる発想がもうたまりません。
と、すっごくおすすめなんですよ。
でも近所の本屋には軒並み置いてないんです。
いつか店員さんに「プ〜ねこありますか?」と、
堂々と聞ける度胸を手にいれたいと思います。