おすすめ本 -書評-

  • 14.10.29
    文学賞メッタ斬り!リターンズ
    大森望 豊崎由美

  • ことあるごとに、本屋さんには足を運んでいるのですが、
    この本が目に入ったことが一度もないのはなぜでせう?
    今、アマゾンを見たら、「2007年版」「2008年版」「ファイナル」と、
    まだまだ私の読んでない巻がいくつもあるじゃーありませんか!
    う、うれしいっ!買わなきゃっ!
     
    この本は、大森氏と豊崎氏が主な文学賞のノミネート、受賞作品について
    縦横無尽、徹底論破、死人に口なし(?)と、
    徹底的に語って語って語りつくす本の2冊目であります。
     
    ファンです。ええ、この大森氏と豊崎氏が大好きったら大好きです。
    最初に「文学賞メッタ斬り!」を読んだ時の感動ったら!
    どーして直木賞は、「なんでこれなの?」と疑問に思うような
    本が受賞するのかしらん、とつねづね思っていたのですが、
    この本を読んですっごいすっきりいたしました。
    あーなるほどねー、と。
     
    さらに。豊崎氏の読書の好みがまさに私とドンピシャなんですよ。
    好きなもの、特に嫌いな本への感想がまさにツボ。
    読んでて何度、ひざをぴしゃぴしゃ叩いて「いいぞ!」と叫んだことか。
    へたな小説にカタルシスを求めるよりも、
    この本を読んだほうがどれだけすっきりするか!というところです。
     
    さらにさらに。この本は基本、対談という形で口語でかかれているので、
    テンポがよくて分かりやすい!
    難しい文学専門用語(?)もポンポンでてきますが、
    それらを辞書で調べたり、話で出て来た作品を調べたりと、
    ただ読むだけではない、ちょっと知識がひろがっちゃったりなんかして、
    二度おいしい本であります。
     
    自分の身近に、こうやって本について熱く語れる友達がいればなぁ、と
    この本を読んで何度思ったことか。
    いいなあ、いいなあ!楽しいなあ!



    にほんブログ村 本ブログ 書評・レビューへ
    にほんブログ村
PAGE TOP