もじりすた
3度のめしより本が好き
読み散らかした中から、おすすめ本を紹介します。
なんと珍しい、舞台はフィンランドであります。
太陽の出ない極寒の地で、
警察署長であるカリは奥さんのケイトと幸せにしていますが、
そこに死体が見つかったという知らせが。
あとはまあ、よくあるミステリだと思っていただければよろしいかと。
そう、ストーリーとしては珍しいところはそんなにありません。
むごたらしい死体があって、警察官が犯人を捜して、意外な人が犯人、というやつです。
で、その結末もちょっと苦しいかな…と思うところもないとは言えず、
かといって途中で放り出すほど、つまんないわけでは決してありません。
むしろ夢中で読みましたよ、ええ。
この本のおすすめは、なんといってもフィンランドだということ!
車のバッテリーは家に持って入らないと動かなくなるとか、
気温がマイナス40度に普通になるとか、
そのくせ家の中ではパンツだけでも平気なくらいあったかいとか、
ものすごい自殺率と飲酒率だとか、
そういうフィンランドのこまごまとした生活が書かれるたびに
「へえええええ」と言わずにはいられません。
そう。だから思わずページを繰る手が止まらないのです。
もしなかなかフィンランドに行く機会がないというそこのアナタ!
ぜひご一読を。
私は一度だけ、ヘルシンキに行ったことがあります。
ものすごーくシンプルな、装飾などがきりっと省かれた街並みで、
私はとても好みでした。
あ、小説の舞台はヘルシンキではありません。あしからず。