もじりすた
3度のめしより本が好き
読み散らかした中から、おすすめ本を紹介します。
まあ、たまには真面目な事も考えるんですよ。
『死』はどっから手をつければいいのか、ちょっとてこづる問題ですが、
こちらの本、とっても読みやすくておもしろかったです。
あ、読みやすいのと内容が薄いのは意味が違いますよ。
口当たりはソフトですが、中身はしっかりつまってます。
生クリーム大福みたいな感じ、と言えば分かってもらえるでしょうか。
だめですか、すみません。
内容が内容だけに、スパッと答えが出るようなものではありませんが、
それでも『死』について、これだけ色々書いてもらえると、
読んでいてとても楽しいです。
とかなんとかえらそうな事言ってますが、
もう一度、いや何度か読まないときちんと頭に入っていない気がします。
でもそのくらい、楽しんで何度も読める本であります。
死と言っても、別に具体的な死に方とかそういう事ではなく、
過去の哲学者たちがどう考えていたか、という本です。
そこらへんをまとめて知りたい、という時には
とてもいいと思いました。
そして何より一番好きだったのが、『若者のため』と書きながらも、
へんに上から目線でもなく、かといってバカみたいに下手にでるわけでもなく、
とても真摯な姿勢が一貫していて、そこらへんが
著者の技量&品の良さを醸し出していて、
ごっつう好感がもてました。
ノンフィクションって、かなり人柄がだだ漏れ的ににじみ出ますが、
(その辺、無自覚な著者が多くて、びっくりすることが多々ありますの)
わたし、この人好きです(きっぱり)。
多分、真面目でいい人なんだろうなー。と、
全く本とは関係のないことを考えながら読み終えました。
しかし。
死に関する本を『楽しんで』読んだらまずいのかな。
たまに「よくそんな本読むね」と言われますが、
ううむ、死について考えたい時だってあるじゃないか!
結論がでないけど考える。
それって実は、最高の贅沢かもしれませんね。