もじりすた
3度のめしより本が好き
読み散らかした中から、おすすめ本を紹介します。
やっぱりいいですね、ジム・クレイス。
と、そろそろ読む方も、私のいつもの書き方に飽きた頃でしょうから、
ちょっと文体を変えてみようかと思います。
ジム・クレイスとは正反対な雰囲気で、それではどうぞ。
やっぱ、すっげーって思うんすよね、ジム・クレイス。
初めて読んだのは「死んでいる」っつー本だったんすけど、
これがマジでぱねえ感じだったんすよ。
最初っから主人公死んじゃってるし、しかもその死体の描写が
延々と続くんすよ。それで雰囲気がなんか静物画っていうんすかね、
しーんって感じで落ち着いててて、そんで細密画っていうんすかね、
誰も見てねえよっていうところまでびっちり描写っていうか、
そのくせ文章がすっげえカッコよくて、たとえると紳士って感じ?
それでもう、こいつはマジですげえヤツだと思ったんすよね。
そしたら今度はこの「食料棚」ってやつが出てるじゃないっすか。
もう、これはマジで買いっしょ。
で、にやにやしながら読んだわけなんすけど、
やっぱりいいっすよ。マジおすすめ。
これ、食べ物に関係した話を集めた
短編集ってやつだと思うんすけど、全部で64話入ってて、
これがチェス盤のマス目とおんなじ数にしてあるんだそうっすよ。
くわしくはあとがきに書いてあるだけど、マジかっけーって思いました。
64話も入ってるんで、辞書みたいに分厚いかっていうとそうじゃなくって、
1話がほんの1ページとかいう詩みたいなのもあるから、すっげえ読みやすい。
ていうかこの人、ほんの一行の文章だけでも、なんだかびりびりくるくらい、
言葉を使うのがうまいんすよね。だからページをめくるのが、ここだけの話、
ちょっと怖くなるくらい迫力があるんすよ。これ、嘘じゃないっすよ。
あとこの本、表紙もカッコよくないっすか?
まさにこういう雰囲気なんすよ。ほんと、このまんま。
これ装丁した人、マジでセンスすごいと思うんすよね。
ていうかジム、最高にかっけーっす。