もじりすた
3度のめしより本が好き
読み散らかした中から、おすすめ本を紹介します。
記念すべき(?)第一回目はこちら。
金城一紀 『Go』
この本との出合いは、忘れもしない大学生時代。
先輩に「これオモシロイから読んでみなよ?」とすすめられたのです。
それまで「直木賞」とか「芥川賞」とか、そんなエラそうな本は面白くない!と
かたくなに信じていたワタシは目からウロコが落ちました。
(第123回、直木賞受賞作品なのですよ)
読んだ感想は一言。
「……お、おもしろすぎるじゃーん!」
何しろ主人公がかっちょいいのです。そしてステキで愛らしいのです。
おちゃめで腕っぷしが強くて友達思いで。ああ、いいとこづくめ。
そんな主人公の周りを固める友人、家族もみんなステキなキャラばかり。
なにしろ一番好きなのは、重くなりがちなテーマをさらっとおいしく料理しているところでしょうか。
いつもだったら胸焼けしちゃうからと見向きもしない食材を、
さらりと味付けされて出された気分。
「こ、こんな方法があったのか!うまい!うますぎる!」
はっきりいって、バイブルです。
本を祀る神棚があったら真っ先に飾りたい。
そんな一冊なのであります。
オススメ度:★★★★★ すこんと突き抜けた青春小説が好きな人向け