おすすめ本 -書評-

  • 09.11.11
    ビューティフルボーイ
    トニー・パーソンズ

  • 翻訳モノは楽しいですね。
    今日はイギリスの小説を読みました。


    海外の小説は大好きなんですが。
    本を途中で置いてしまうと、いったい誰がペギーでパットでシボーンなのか、
    忘れてしまって、わけがわからなくなるのが辛いです。
    脇役になると、そいつが女なのか男なのか、それすらも分からなくなる時も。
    ミステリだとたいてい最初に人物紹介がついてるんだけどね…。
    ギブミー、関係図!


    しかし、この本は厚さのわりに、登場人物が少なくていいです。
    ミステリなんかだと、名前を忘れると話が致命的に分からなくなることが多いですが、
    これは奥さんに逃げられた旦那と子供、その周りの話なので
    名前を忘れても問題ナシ。
    読んでるうちに思い出す。
    「ああ、シボーン!浮気相手だったね!」と。
    ていうかそのくらい、忘れるなって話ですが。


    しかいこの本は、いい話てんこ盛りです。
    浮気して奥さんに逃げられて、必死で子育てする旦那さん。
    自分と子供との関係、そして自分と父親との関係を見つめなおしたり、
    最後は勇気のある決断をしたり。ええ、まさにいい話です。
    そんな直球勝負のいい話を、いい具合にユーモアをちりばめて
    読みやすい文章で書いてくれているので
    直球話が苦手な私もぐんぐん読み進めてしまいました。


    しかし。
    一番心に残ったのは、途中で出てくる緑色のパスタ。
    おいしそう…。



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