もじりすた
3度のめしより本が好き
読み散らかした中から、おすすめ本を紹介します。
この表紙のバセットを見た瞬間、だれの著書かすぐ分かりました。
「…押井監督、またか!」
また、と言ってもそれは「マンネリ」のまた、ではなくて
「本当にバセット好きなんだね…」というやっぱり、に近いですね。
この本は、押井監督のこれまでの映画(アニメ)についての対談集です。
なので監督の映画が好きじゃないと、読んでもつまらないかもしれません。
ちなみに押井監督の作品は好き嫌いがびしっと分かれる気がします。
少なくとも私の周りでは二極です。「すごい好き」と「すごい嫌い」。
しかし私は彼の作品が大好き派なので、それこそ本を読み始めたら止まりませんでした。
というのも前から、なんでこの人の映画がすきなんだろー?と
ずっと疑問に思ってたんですよ。
はっきりいって難解だし理屈ばっかりだし抽象的だし。
それこそオタク向けといっても過言じゃありません。
でも、すっごい好きなんです。
初めて見たのは『GHOST IN THE SHELL 攻殻機動隊』でした。
衛星放送でやっていて、なぜか父親と一緒に見たのですが…
「すごい!なんだかわかんないけど、これすごいよ!」
と思ったのですよ。今までどんな映画を見ても、こんなに驚くことはありませんでした。
でも、これはなんだかびっくりしちゃったんですね。
今までの映画と全然ちがう!と。
ちなみに普段無口な父が「……これ、おもしろいな」と言ったのも覚えています。
それから何本も、押井監督の映画を見たんですが、
少々の好き嫌いはあっても、やっぱりなんだか惹かれるんですね。
その理由が自分でよくわからなくてモヤモヤしていたのですが、
この本を読んで「なるほど!だから好きなのかも!」と
すっきりする部分があったのです。
でも、好きに理由はいらないですね。
「好き」だから「好き」。
あとでいくら理由をつけても、「好きなもんは好き」なんです。